2015年8月19日水曜日

がん統計データ集(補足)


最近は胃がん、大腸がん、肺がん、子宮がん、乳がん、前立腺がん・・・など定期健康診断、がん検診により軽易に早期発見できるものが増えて来ています。

現在では、進行度が限局で発見(早期発見)されれば5年相対生存率もかなりの高い確率(90%以上)となっています。

そこでがん保険をお考えの皆様にぜひおすすめしたいことは、毎年の定期健康診断、がん検診の確実な受診なのです。

日本は皆保険制度が極めて充実しており、無料またはワンコイン(500円)程度でがんの診断ができるようになっています。

参考
現状として、がん検診は対象者の20~30%しか受けていません。
がんと診断されるのが怖いと思い、尻込みされる方がけっこう居られますが、こちらに示したとおり50歳-54歳の年齢階級でがんと診断される確率は0.44%(200人が受診すると、がんと診断される人は1人未満)しかありません。

がん検診の他にメタボ検診などもありますから、健康保険にご加入の方は、ぼったくり医療保険にお金をつぎ込むよりも、無料で毎年見てくれるこちらの受診をぜひおすすめします。

注意
健康保険には加入していないと思い込んでいる人も、手続をしていなくても法律上は国民健康保険に自動的に加入しているはずですから、住所のある市の市役所に相談してみてください。



がんになった後の対策(がん保険)よりも、がん検診を活用しこの早期発見に最大限の努力をすることの方がご自身のため、ご家族のためになるのではないでしょうか。

そこでご参考としていただきたいデータがあります。
がん情報サービスより、がんの部位別、進行度別の5年生存率を以下に示します。


<用語の定義>

*相対生存率(%)
 人が死亡する原因は多種多様で有り、がん患者がそれを原因として亡くなるとも限りません。このため統計処理としてがん以外を原因とする死亡を除き、がんを直接の原因とする死亡率に注目し算出したものが相対生存率となります。

*5年相対生存率(%)
 がんと診断されてから5年後に生存している確率

*進行度
限局 :原発臓器にだけにがんがあり、転移していないもの

領域 :所属リンパ節転移(原発臓器の所属リンパ節への転移を伴うが、隣接臓器への浸潤なし)または隣接臓器浸潤(隣接する臓器に直接浸潤しているが、遠隔転移なし)

遠隔転移 :遠隔臓器、遠隔リンパ節などに転移・浸潤あり


参考
最新データ(国立がんセンター「2007年生存率報告書」)はこちらをご覧ください。



<年代区分別\進行度別 5年相対生存率の推移状況>









この10年間で限局については相対生存率が4.3%UPしており、領域については6.2%も改善しています。

注目点は、がんが領域まで進行していても治療が可能となって来ていることです。


<部位別\進行度別 5年相対生存率>






















進行度が限局の段階では17部位の内、11部位は5年相対生存率がほぼ90%以上となっています。

ですからがんは早期発見できれば怖い病気ではないのです。


<部位別\男女別 5年相対生存率>























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